チームからは発表されましたが、2016シーズンをもちまして現役選手の立場から退くことを決めました。
長く続けてきたので、本当に辞めていいのかと自問自答を何度も繰り返しましたが、新シーズン、心体が同じレベルで競技生活を送ることが難しいと判断しました。
この1年はリハビリスタートだったので始めからチームに帯同できないし、プレーもなかなかうまくいずに歯がゆい毎日で、コンディションをあげるのに悩んだり、今まで以上にサッカーと体と向き合って過ごしましたが、最後は自分らしくプレーもできたし気持ちいいシュートも練習で決めたし、本当に楽しかったです。
長い間酷使した足と脚、頑張ってくれてありがとう。これからは頑張ってくれた分、もっと優しくします。
私が今までサッカーをしてきた時間は自分にとってとても貴重な時間です。たくさんの人に出会ってたくさんの人とサッカーをしたり話をしたり、いろんなチーム、土地へ行って、いろんな環境でプレーすることができました。
ドイツへ行って、当たり前が当たり前ではなかったことや、改めて日本の良さを感じて考えました。そして鴨川へ来てからは今まで続けてきて経験したこと全てに意味があったと思えるような、出会い、思い、経験をさせていただきました。
進んできた道は自分にとっては簡単ではないこともあったし、技術的にもここまで続けてこられたことが奇跡だと思うくらいですが、迷ったときにはいつも次の道に導いてくれる方がいて、助言をくれる方がいて、応援してくれる多くの方がいて、その皆さんのお陰で今があると思っています。支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
鴨川での毎試合、みーんなの声援がものすごく大きな力になって、それによって湧き出る力を実感しました。この先の人生でこんなにたくさんの声援を浴びることはないかもしれませんが、あのとき感じた気持ちは一生忘れないし、次の道でもパワーになるなと今これを書きながら思い出し、そう思っています。
一方キャプテンとしての立場では、私は未熟な人間なので役目を全うできたとは到底思えず、もっとこうすればよかったと未だに反省することだらけです。だけど、その特別な役を与えてもらった分、皆さんに特別声をかけられたり応援してもらって、自分がチームから担う責任や、地域の皆さんから託された夢を実現させることへの責任をより一層自覚することができたと思います。オルカに来てからは、みんなを代表してお話やご挨拶をさせていただいたりと人前に出ることも多く、得意ではないのですが、そういう経験をすることができて本当に勉強になりました。
チームは選手だけではなく関わる全ての人が、方法は違っても同じ方向を向いて進んでいかないと絶対に目標を達成できない、と私は思います。いつも選手第一で、私たちがサッカーをするのに何不自由のない環境をつくりあげてオルカを支えてくれるスタッフの皆さんがいたから、3年間安心して突っ走ってこられました。
私が感じて来たように、チームのみんなやこれからオルカの一員になるみんなには、こんなにも素晴らしい人たちと熱い気持ちによって自分がサッカーができていることを誇りに思って、チームをもっと強く、選手としても人としても輝いてくれることを期待しています。
これからは自分は選手を支える側になるので、みんなに夢を託します。みんな、頑張れ!応援しています。
そして私は今まで経験したことをチーム作りに反映させていくことと、地域とより近い立場に立って、支えてくださったことへの感謝の気持ちを伝えていったり、チームがもっともっと応援してもらえるように橋渡しのような存在になれるように頑張ります。
自分にできることは何か、オルカに来た時に思った「可能性無限!!」を、また新たな役で心にもって頑張ろうと思います。
南房総、オルカ鴨川可能性無限!ワクワクしています。頑張るぞー!
最後に、今まで応援してくださった全ての皆さん、本当に本当にありがとうございました。
もうピッチには立ちませんが、まだまだ人としても進化し続けられるように頑張ります。
2016年、たくさん出会いや感謝と感動、かけがえのない時間と思い出をありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
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2016年12月31日
柴田里美